設定項目を確認 · よく使う25の用語

Clash用語集

クライアントの英語メニューに対応する設定ファイル上の概念を確認できます。まずコア、通信の入口、出口のポリシーを区別し、その後にポート、DNS、ルールの項目を確認しましょう。

このページでは用語の意味を解説します。特定バージョンのマニュアルに代わるものではありません。Clash for Windowsは開発終了しており、mihomoで追加された項目を旧版CFWで使えるとは限りません。

コアとプロトコル

コアは接続を処理し、プロトコルはサーバーへの接続方法を定めます。まず現在使っているコアを確認し、設定に互換性があるか判断してください。

ClashコアClash core
ローカルポートの待ち受け、ルール振り分け、接続の転送を担うネットワーク処理プログラムで、デスクトップのウィンドウそのものではありません。クライアントの画面から設定がコアに渡されますが、実際に利用できる項目やプロトコルは、使用するコアとそのバージョンによって異なります。画面にスイッチがあっても、旧版コアがその機能に対応しているとは限りません。
mihomoFormerly Clash.Meta
Clashの設定エコシステムを引き継ぐプロキシコアで、かつてはClash.Metaという名称が使われていました。現在も保守されているGUIクライアントでよく使われています。初期のClashコアと共通する設定形式もありますが、対応範囲は完全には一致しません。mihomo向けと明記された設定例は、まず使用中のコアのバージョンを確認し、旧版CFWにそのまま適用しないでください。
プロキシノードProxy node
リモートプロキシへの接続に必要なパラメーターをまとめたものです。通常、サーバーアドレス、ポート、プロトコル、認証情報が含まれます。ノード名は識別用のラベルにすぎず、名前に含まれる地域名だけでは実際の接続元を判断できません。インポート後はサービスが利用可能か、設定が一致しているかを確認し、プロキシグループで適切なメンバーを選択してください。
プロキシプロトコルProxy protocol
クライアントとリモートプロキシサーバーがデータをやり取りする際の取り決めです。Shadowsocks、VMess、Trojanなどがあります。プロトコルの種類、認証方式、トランスポート層、TLSの設定をサーバー側に合わせる必要があります。設定ファイルを読み込めても、一部の形式チェックを通過しただけで、現在のコアがそのプロトコルに対応していることや、接続に成功することを保証するものではありません。
遅延テストLatency test / url-test
指定したプロキシ経由でテスト先にアクセスし、リクエストの所要時間を記録する方法です。プロキシグループのurl-testは、この結果を使ってメンバーを自動選択できます。テスト先、タイムアウト、接続の再利用方法などで結果は変わるため、数値は回線速度を示すものではありません。ノードを選ぶ際は、実際のサイトの読み込み、連続ダウンロード、接続の安定性も確認してください。

関連情報:クライアントとコアの対応状況を比較。

設定ファイルの項目

項目名、インデントの階層、適用される位置はいずれも重要です。変更前に元の設定を保存し、変更後は最終的な実行内容を確認してください。

YAMLYAML configuration
Clashの設定でよく使われるテキスト形式です。インデントで項目の階層を表し、ハイフンでリスト項目を示します。編集時はスペースでインデントし、タブを混在させないでください。ノード、プロキシグループ、ルールを同じ階層に無造作に置くこともできません。構文が正しいことを確認したら、項目名や値の型、コアの対応範囲も確認しましょう。
mixed-portMixed proxy port
HTTPプロキシとSOCKSプロキシで同じ待ち受けポートを使うための設定項目です。例:mixed-port: 7890。アプリに設定するプロキシのアドレスとポートは、実際の待ち受け先に合わせてください。解説記事にある数字をそのまま入力しないよう注意しましょう。LAN内の端末からアクセスできるかどうかは、待ち受けアドレス、Allow LAN、ファイアウォールの設定も確認してください。
modeRule / Global / Direct
接続がコアに入った後、どの出口を使うかを制御します。一般的な値はrule、global、directです。ルールモードではルールを順に照合し、グローバルモードでは全体用のポリシーを使い、ダイレクトモードでは直接接続します。ここでいう「グローバル」はプロキシの経路選択を指し、すべてのアプリの通信が自動的にコアへ入るという意味ではありません。
proxy-providersProxy providers
プロキシノードプロバイダーを定義し、リモートURLまたはローカルファイルからノード一覧を読み込んで、設定に従って更新します。完全なClash設定ファイルとは異なり、通常はプロキシグループからノードを参照し、ルールでプロキシグループを選択する必要があります。完全な設定ファイルのサブスクリプションをノードプロバイダーとして使うと、内容の構造が異なるため読み込みに失敗する場合があります。
上書きとマージOverride / Merge
サブスクリプションの元データに、ローカル設定を追加または適用する方法です。個別のポート、DNS、ルール設定を維持するためによく使われます。処理順序はクライアントによって異なり、リスト全体が置き換わることもあれば、スクリプトで再構成されることもあります。保存後は最終的に適用された設定を確認してください。編集画面に特定の行が残っているだけでは、変更が反映されたとは判断できません。

関連情報:設定ファイルの構成とYAMLの例。

プロキシモードとネットワーク

まず通信がどのようにコアへ入るかを確認し、次にドメイン名がどのように解決されるかを確認します。通信の取り込みと出口の選択は別の機能です。

システムプロキシSystem Proxy
OSがアプリに提供するプロキシ設定です。CFWのGeneralページにあるSystem Proxyは、関連設定を切り替えます。この設定に従うアプリは、指定された待ち受けポートにリクエストを送ります。ゲーム、コマンドラインツール、独自のネットワーク機能を持つプログラムなどは設定を参照しない場合があります。その場合はノードを何度も切り替えるのではなく、アプリ側の設定を確認してください。
TUNモードVirtual network interface
仮想ネットワークインターフェースとルーティング設定を使って、取り込み条件を満たす通信をコアに渡します。システムプロキシに従わない一部のアプリにも対応できます。有効化には権限、サービス、ルーティング、DNSの設定が関係し、通信の取り込み方法はクライアントによって異なります。TUNはグローバルプロキシモードとは別の機能です。取り込まれた接続もルールにより直接接続されることがあり、除外ルートによってコアを通らない場合もあります。
DNSDomain Name System
ドメイン名をIPアドレスなどのレコードに変換する仕組みです。ブラウザーにサイトのアドレスが表示されていても、Clashが名前解決を行ったとは限りません。システムキャッシュ、ブラウザーの暗号化DNS、アプリ独自の名前解決などが経路に影響することがあります。トラブル時は名前解決の失敗とプロキシ接続の失敗を切り分けてください。リゾルバーを変更する前に、そのサーバーまでのネットワーク経路が利用可能かも確認しましょう。
Fake-IPSynthetic IP mapping
ドメイン名に仮想IPを返し、接続がコアに届いた後、マッピングから元のドメイン名を復元するDNS方式です。コアがドメイン情報を保持しやすくなりますが、仮想アドレスはWebサイトの実サーバーのアドレスではありません。実アドレスでの動作を前提とするアプリでは、フィルター設定を個別に調整する必要がある場合があります。名前解決の結果が特殊に見えるだけで、ネットワーク異常と判断しないでください。
DNSリークDNS leak
DNSリクエストが想定した名前解決経路から外れ、意図しないDNSサーバーに届く状態です。検査サイトに表示されるリゾルバーの地域が、接続の出口の地域と一致するとは限りません。地域表示だけでリークの有無を判断することもできません。ブラウザーのDNS設定、システムの名前解決経路、コアのログ、実際のルーティングを確認してください。TUNを有効にしたり、暗号化DNSに切り替えたりするだけでは、リークがないとは判断できません。

関連情報:手順に沿ったプロキシ設定と接続確認;接続トラブルの解決方法。

ルールとプロキシグループ

ルールは使用するポリシーを選び、プロキシグループは接続先をまとめます。照合結果は、ルールの順序と利用可能な接続情報によって決まります。

ルール振り分けRule-based routing
ドメイン名、宛先IP、プロセスなどの条件に応じて、接続を直接接続、プロキシ経由、拒否のいずれかに振り分ける仕組みです。ルールは通常、上から順に照合され、最初に一致したルールが適用されます。そのため、具体的な例外ルールは広範囲に一致するルールより前に配置してください。特定のサイトが想定外の経路を使う場合は、まずログで一致したルールとポリシー名を確認し、ルールの順序とプロキシグループの選択のどちらに原因があるかを調べましょう。
DOMAIN-SUFFIXDomain suffix rule
指定したドメイン名とそのサブドメインに一致するルールです。たとえばDOMAIN-SUFFIX,example.com,DIRECTは、そのドメインとサブドメインに一致します。Webページのパス、タイトル、アドレスバー内の任意のキーワードで判定するものではありません。コアがドメイン情報を取得できるか確認してください。アプリからIPアドレスしか渡されない場合、ドメインルールが適用されないことがあります。
GEOIPIP geolocation rule
IP地理情報データベースの地域分類をもとに照合します。たとえばGEOIP,CN,DIRECTのように記述します。データベースの情報はリアルタイムの位置情報ではなく、IPアドレスの割り当て変更やデータベースの違いが結果に影響する場合があります。no-resolveを付けると、未解決のドメイン名をこのルールのために新たに名前解決しません。ただし、接続から取得済みの宛先IPアドレスは照合できます。
プロキシグループProxy group
ノード、別のプロキシグループ、組み込みポリシーをまとめ、ルールから参照する設定単位です。selectは手動選択、url-testはテスト結果に基づく選択、fallbackは順番に利用可能なメンバーを探します。グループ名で動作が決まるわけではありません。自動切り替えの有無は、名前に「自動」とあるかではなく、グループの種類と設定で確認してください。
MATCHFinal catch-all rule
それ以前のルールに一致しなかった接続を処理します。通常はルール一覧の最後に置きます。例:MATCH,DIRECT。後ろに指定するのは有効なポリシー名または組み込みポリシーで、存在しないグループ名は指定できません。MATCHを一覧の前に置くと接続が先に処理され、後続のルールが適用されなくなります。

関連情報:ルール構文、プロキシグループ、設定のマージ。

クライアントとプラットフォーム

クライアント名、サブスクリプション形式、インストーラーのアーキテクチャはそれぞれ別の要素です。クライアントを乗り換える前に、この3点を確認してください。

Clash for WindowsCFW
CFWとも略されるデスクトップ用GUIクライアントで、設定のインポート、ポリシーの選択、ログ、システムプロキシなどの操作を提供します。元のプロジェクトは開発終了しており、公開済みのガイドやアーカイブ版が今後の互換性修正を保証するものではありません。新規導入ではClash Plus、Clash Verge Rev、FlClashなどを比較してください。旧環境を維持する場合は、設定が元のコアの対応範囲内か確認しましょう。
サブスクリプションSubscription URL
設定やノード一覧を定期的に取得するためのリモートURLです。日本語圏でいう「プロキシサービスのサブスクリプション」も、サービス提供元が発行するこの種のリンクを指します。完全なYAMLを返す場合もあれば、別のノード形式を返す場合もあるため、インポート前にクライアントとの互換性を確認してください。URLにはアクセス認証情報が含まれることが多いため、スクリーンショットやログを共有する際はURL全体を隠しましょう。更新できない場合は、設定を何度も削除するのではなく、まずネットワークと応答内容を確認してください。
GUIクライアントGraphical User Interface
メニュー、ボタン、リストから設定を管理できるGUIをコアに提供するアプリです。同じ種類のコアを使うクライアントでも、サブスクリプションの更新、設定のマージ、システム権限、画面上の操作項目に違いがあります。移行時に互換性のある設定を再利用できる場合はありますが、スイッチの状態、サービスのインストール、ローカルの上書き設定まで一緒に移行されるとは限りません。
サービスモードService Mode
高い権限が必要な操作をバックグラウンドのシステムサービスで実行する仕組みです。コアの実行やネットワーク設定を補助するために使われます。CFWのService ModeとTUNスイッチは別の機能で、サービスをインストールしても仮想ネットワークインターフェースが通信を取り込むとは限りません。トラブル時はサービスの稼働状況、コアの読み込み状態、ルーティングとDNS設定の反映をそれぞれ確認してください。
システムアーキテクチャx64 / ARM64 / x86
プロセッサーとOSが採用する命令セットの種類です。インストーラーの一般的な表記はx64、ARM64、x86で、AMD64も通常はx64を指します。Windowsの「設定 → システム → バージョン情報」でシステムの種類を確認できます。OSのバージョンによって画面上の項目名が多少異なる場合があります。インストーラーは拡張子だけで選ばないでください。同じ実行ファイル形式でも、異なるアーキテクチャ上でネイティブに動作するとは限りません。

関連情報:クライアント選びのガイド;プラットフォーム別の動作要件とダウンロード。

クライアントをダウンロード